WordPressはオープンソースのCMSであり、無料で利用できるため、世界中で多数のユーザーに利用されています。そのため、サイバー攻撃の標的になりやすいCMSです。
一方で、WordPressではセキュリティに関する優秀なプラグインも多くリリースされており、効果の高い対策を講じることが可能です。
当記事では、WordPressのセキュリティ対策におすすめのプラグインを5つご紹介します。
また、簡単にWordPressのセキュリティ対策ができるプラグインの選び方や設定のポイントを詳しく解説しています。
WordPressを安全に運用したい方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
WordPressのセキュリティリスクとは?
ここでは、WordPressで想定される主なリスクについて以下に解説していますので、どのようなリスクがあるのかをまずは把握しておきましょう。
プラグインやテーマの脆弱性
WordPressのテーマやプラグインは、手軽に機能拡張を行えて便利な反面、サイトの安全性を脅かすリスク要因にもなり得るので注意が必要です。
理由としては、開発者の技術力・セキュリティ対策のレベルは製品によりバラつきがあるためです。
特に、無料プラグインはセキュリティが不十分なことが多いため注意が必要です。また、更新が停止しているテーマやプラグインは、新たに発見された脆弱性が放置され、高リスクな状態が続くため利用を避けるべきです。
これらの脆弱性は深刻な被害につながる可能性があるため、導入前に精査が必要です。
古いWordPress本体・テーマ・プラグインの使用
古いバージョンのWordPress本体・テーマ・プラグインを使用すると、外部からの攻撃に対して弱くなります。
- 不正アクセス
脆弱性が多く、管理者権限を奪取されるリスクがあります。突破されると管理画面への不正ログインやデータ改ざんが発生する恐れがあります。 - 情報・データ漏洩
更新されていないテーマ・プラグインには既知のセキュリティホールが存在するケースが多く、攻撃者が侵入して個人情報や顧客データといった重要な情報を抜き取るリスクがあります。 - マルウェア感染
攻撃者が古いバージョンの脆弱性を利用して悪意のあるコードを埋め込むと、サイト訪問者のデバイスに被害を及ぼすリスクがあります。 - サイトパフォーマンス低下
最新のPHPバージョンに未対応である場合が多く、動作の遅延・不安定化によるサイトパフォーマンス低下のリスクがあります。 - サポート終了
サポート終了後は、脆弱性の修正は行われず問い合わせもできないため、トラブル対処が難しくなります。
脆弱なパスワードや不適切なログイン管理
WordPressはクラウドサービスであるため、インターネット上のあらゆる場所からアクセス可能です。便利な反面、ログイン画面やパスワードの管理が不十分である場合は、不正アクセス・サイバー攻撃のリスクが高まります。
特に危険性が高いのは、簡単に推測できるパスワードです。「12345」「password」など、簡単であるほど突破されるリスクが高まるため注意が必要です。
また、WordPressのデフォルトログインURL(/wp-login.php)は、すべてのWordPressサイトで共通です。そのため、初期設定のままだとログインページが簡単にみつかってしまうため、対策を講じておくことが重要です。
セキュリティの設定や管理の不足
これまで解説した以外の部分でも、WordPressのセキュリティの設定や管理が適切に行われていないと、以下のようにサイトの脆弱性を突かれ攻撃を受けるリスクがあります。
- サイトの乗っ取り
攻撃者に管理者権限を奪われると、コンテンツの改ざんや削除が行われ、正常なサイト運営ができなくなります。 - 個人情報漏洩
不正なファイルが設置されると、顧客の個人情報・決済データが流出し、法的責任の発生・社会的信用の失墜などが生じる恐れがあります。 - 迷惑メールの送信
攻撃者がサーバーを悪用すると、大量のスパムメールが送信され、IPアドレスがブラックリストに登録される可能性があります。正規のメールが届かなくなるなどの影響が出る恐れもあります。
セキュリティプラグインの選び方
ここでは、プラグインの選び方について、重要なポイントと併せて解説します。
信頼性と実績
WordPressへセキュリティプラグインを導入する際には、信頼と実績のある製品を選ぶことが重要です。多くの方に評価されている製品は、機能・性能・安全性に優れている可能性が高いためです。
セキュリティプラグインの確認ポイント
- WordPress.org公式ディレクトリ
審査を通過して「無料」「安全」「信頼」とされる製品が登録されているため、信頼性が高まります。
参照:WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語 - 開発元・開発者
知名度が高く実績があるプラグインは、メンテナンス頻度が高くセキュリティ面で安心です。 - ダウンロード数・インストール数・ユーザー評価
多くのユーザーにダウンロードされており、有効インストール数が多いプラグインは、信頼性も高まります。 - アップデート状況
定期的にアップデートされているかを確認します。更新が停止している製品はNGです。
機能の充実度
セキュリティプラグインを選ぶ際には、以下のようにサイバー攻撃の脅威からサイトを守るのに必要十分な機能を備えた製品を選ぶことが重要です。
- ファイアウォール機能
外部からの不正な通信を遮断して攻撃を防ぐ役割を持ちます。 - マルウェアスキャン機能
ファイルやデータベースを定期的にスキャンし、ウイルスや改ざん箇所を検出する機能です。 - ログインセキュリティ強化
CAPTCHA認証やブルートフォース攻撃対策により、不正ログインを防ぐための機能です。 - サイト全体の監視機能
サイト全体の異常なアクセスや不審な挙動をリアルタイムで監視して、即座に検知できる機能です。
サイトの負荷への影響
プラグインの導入はサーバー負荷を増大させる要因となるため、セキュリティプラグインを導入する際には考慮しておく必要があります。
サーバー負荷に影響を与えるプラグインの例
リアルタイム監視型のプラグインは、サーバーリソースを常に消費して負荷が高まるため注意が必要です。
軽量なセキュリティプラグインの選び方
軽量に設計されたプラグインを選ぶのが基本です。例えば、ユーザーレビューや評価を参考にして「軽量」「動作が速い」と評判のプラグインを選ぶと安心です。
無料版と有料版の違い
セキュリティプラグインには無料版と有料版があり、機能・性能・サポートの内容などが大きく異なります。以下の表で主な違いを比較してみました。
機能・特徴 | 無料プラグイン | 有料プラグイン |
---|---|---|
基本機能 |
基本的なファイアウォール マルウェアスキャン ログインセキュリティ |
高度なファイアウォール リアルタイムマルウェア シグネチャ更新 |
機能の数 | 限定的な機能 | 30以上の高度なセキュリティ機能 |
更新頻度 | 定期的な更新 | より頻繁で迅速な更新 |
カスタマーサポート | 限定的なサポート | 優先的なカスタマーサポート |
互換性とサポート体制
プラグインを選ぶ際には、互換性やサポート体制が確保されているか確認しておくことも重要です。
互換性の確認方法
公式プラグインディレクトリに掲載されている製品であれば、対応バージョン・更新頻度をチェックできます。また、過去のユーザーレビューやユーザーフォーラムへの投稿を参考に、互換性に関する問題が報告されていないかも調査しておきましょう。
参照:フォーラム | WordPress.org 日本語
トラブル発生時の対応力をチェック
無料プラグインの場合、WordPress公式フォーラムのサポートを利用するのが一般的ですが、返信のレスポンスや対応品質はバラつきがあります。一方で、有料プラグインであれば、専用サポート窓口・詳細なマニュアルが用意されているケースが多く、迅速な課題解決が期待できます。
アップデートの頻度
長期間更新がないプラグインや更新頻度が低いプラグインは、セキュリティリスクが高まります。間隔を開けず定期的にアップデートされているプラグインを選ぶ事が重要です。
セキュリティプラグインを導入するメリット
WordPressのセキュリティを強化したい場合は、効率性と効果性の観点からセキュリティプラグインの導入がおすすめです。以下にそのメリットを説明します。
簡単にセキュリティ強化できる
セキュリティプラグインを導入する最大のメリットは、専門的な知識がなくとも簡単に効果的なセキュリティ対策を実現できることです。
多くのセキュリティプラグインは、直感的な操作で設定できるように作られており、基本的なセキュリティ対策を迅速に整えることができます。自動更新機能やセキュリティ監視機能を備えたプラグインであれば、管理の労力を低減しつつ、最新の脅威に常に対応できる体制を構築できます。
また、多くのプラグインは無料で利用可能となっており、有料版も安価な製品が多いため、コスト面の負担が少ないのも利点です。ユーザーコミュニティも充実しているため、トラブル発生時も速やかに解決策を見つけられます。
セキュリティ対策は、本来であれば難易度が高く労力も費用もかかりますが、セキュリティプラグインを使用すればハードルを大幅に引き下げることができます。
総合的な施策を一括で行える
セキュリティプラグインを導入すれば、複数の対策を一括で実施することが可能となり、サイト全体のセキュリティを向上させることができます。
例えば、「Wordfence Security」「Solid Security(旧 iThemes Security)」などのプラグインは、幅広い機能により包括的な保護を提供しています。
このようなプラグインを活用すれば、複数の対策を個別に行う手間を省け、効率的にサイト全体のセキュリティ対策を実現できるのがメリットです。
セキュリティ管理を自動化できる
セキュリティプラグインには自動化機能が搭載されている製品も多くあります。例えば、「更新の適用」「不正アクセスの監視」「ファイアウォール」といった機能です。
WordPressのセキュリティ管理を自動化することで、時間や手間を大幅に省け、管理の失念や抜け漏れも防ぐことができます。
プラグインによる自動化を取り入れれば、安全性向上・労力の削減・迅速な対応など、さまざまなメリットを得ることが可能です。
WordPressでおすすめのセキュリティプラグイン5選
ここでは、機能性・利便性に優れたおすすめのセキュリティプラグインを解説していますので、プラグイン選びの参考にして下さい。
Wordfence Security

Wordfence Securityは、包括的なセキュリティ機能の提供により、サイトを積極的に守ることができるプラグインです。
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
撃者による悪意のあるアクセスをブロックし、不正侵入を防ぎます。 - マルウェアスキャン
ファイル・テーマ・プラグインなどをチェックし、マルウェア感染を早期発見します。 - ブルートフォースアタック対策
アカウントへの総当たり攻撃を防ぎ、安全なログイン環境を確保します。 - 2要素認証(2FA)
通常のログインに追加の認証ステップを設け、セキュリティを強化します。 - ログイン試行回数制限
繰り返し不正ログインを試みる不審なアクセスをブロックします。 - メール通知機能
セキュリティリスクを発見次第即座にメールで通知し、迅速な対応を可能にします。 - リアルタイムのIPブラックリスト機能
リスト登録した既知の攻撃者をリアルタイムかつ自動で遮断し、リスクを軽減します。
Solid Security(旧 iThemes Security)

Solid Securityは、さまざまな機能でWordPressサイトのセキュリティを総合的に強化できるプラグインです。直感的に操作できるように設計されており、初心者の方も多層的なセキュリティ対策を簡単に導入できます。
- ログイン施行制限
指定回数のログイン失敗後にアカウントを一時的にロックして、不正ログインを阻止します。 - 2段階認証
サイトへのログイン時にセキュリティ層を追加してアカウントの安全性を強化できます。 - ログインURL変更
危険性が指摘されているデフォルトのログインURLを変更し、攻撃対象となる確立を低減できます。 - 通信機能の遮断
API・XML-RPCといった不要な外部通信機能を無効化し、攻撃の対象となるリスクを低減します。 - ファイル変更検出
WordPressへファイルの変更が加えられた場合に素早く検出。自動通知により迅速な対応が可能となります。 - データベースバックアップ
セキュリティ事故発生時に備えて定期的なバックアップが可能です。 - セキュリティチェック機能
定期的にサイト全体のセキュリティ状態をスキャンし、脆弱性を早期に発見できます。 - ブロック機能
悪意のあるユーザーやIPアドレスを簡単にブロックできます。
無料版でも基本的なセキュリティ機能を利用できますが、有料版にアップグレードすれば、以下のようなより高度なセキュリティ機能を利用することが可能です。
- パスワード強制ポリシー
ユーザーに強力なパスワードの使用を強制することで、アカウントの安全性を向上できます。 - WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
WAF機能を自動処理し、さまざまなサイバー攻撃からサイトを保護できます。 - スパム防止
GoogleのreCAPTCHAを利用し、スパムコメントや不正アクセスを防ぎます。
参照:reCAPTCHA によるウェブサイトのセキュリティと不正防止 | Google Cloud
All-In-One Security (AIOS) – Security and Firewall

All-In-One Security (AIOS) – Security and Firewallは、包括的なセキュリティ機能によりWordPressサイトの保護を強化するプラグインです。基本的なセキュリティ機能は無料で提供されており、初心者から中級者まで幅広く利用されています。
- 多岐に渡るセキュリティ機能を提供
ログインURLの変更・2段階認証・ファイアウォールの設定など、さまざまな保護機能を搭載。テキストコピー防止・コメントスパム対策・データベースのバックアップ機能といった便利機能も利用できます。 - 無料で高いセキュリティ効果を実現
基本機能が無料で提供されており、セキュリティ効果も高いため、多くのユーザーに支持されています。初心者でも比較的簡単に導入できる仕様となっており、サイト全体の安全性を向上できます。 - 知識があれば詳細な設定が可能
手動設定の自由度が高く、知識があれば細かな設定や調整を行うことができます。 - 有料版では高度な設定が可能
有料版では、マルウェアスキャン・国別アクセス制限・ブラックリスト監視など、より高度なセキュリティ機能が提供されています。
Sucuri Security

Sucuri Securityは、多機能なセキュリティ対策を提供しており、WordPressサイトを包括的に保護できるプラグインです。
- 強力なスキャン・監視機能
サイト全体のスキャンを行い、マルウェアや不正な変更を検出可能。WordPressのコアファイルを監視しており、改ざんが発覚した場合は即座にメールで通知が届きます。 - ログイン履歴・攻撃の記録
全ユーザーのログイン履歴、ブルートフォース攻撃のログも記録。セキュリティリスクの兆候を素早く把握できます。 - 無料版でも基本的な保護が可能
無料版でも十分に有用な機能を利用可能。基本的な対策を施してサイトの安全性を高めることができます。 - 有料版はさらに高度な保護が可能
クラウドベースのファイアウォール・修復機能など高度な機能は有料版のみ使用可能。初心者には難易度が高いが高度な保護を導入できる。
Login Lockdown & Protection

Login Lockdown & Protectionは、不正ログイン防止に特化した機能を持つセキュリティプラグインです。シンプルで軽量な設計が施されており、専門知識がなくても簡単に導入できます。
- 不正アクセスをブロック
ログイン失敗が指定回数を超えると、そのIPアドレスからのアクセスを一定時間無効化し、攻撃者の侵入を阻止します。 - ボットによる自動ログインを阻止
ログイン画面に簡単な問題を提示し、人間だけがログイン操作を行える仕組みを構築。ボットによる自動ログインの試みを阻止します。 - 攻撃の痕跡を記録
失敗したログイン試行のIPアドレス・時刻等を記録。攻撃の痕跡の追跡やセキュリティ改善に役立てることができます。 - 設定が柔軟
ログイン施行の回数制限・ロックアウト時間を柔軟に調整することができます。
プラグイン導入前の注意点
セキュリティプラグインを安全に導入するには、以下のように導入前に注意すべき点がいくつかあります。
不要なプラグインは無効化・削除する
不要なプラグインが増えると処理が増えて表示速度低下の原因となり、古いものは不正アクセスの原因となります。そのため、プラグインは定期的に見直しを行い、使用していないものは無効化または削除を行っておくことが重要です。
プラグインを無効化するには、管理画面のプラグインメニューから「インストール済みプラグイン」の画面を開き、対象となるプラグインの「無効化」ボタンをクリックします。削除したい場合は、無効化したプラグインの「削除」ボタンをクリックします。
不要なプラグインを整理すれば、サイトの動作も軽くなりセキュリティも向上するため、必ず定期的に見直すようにしましょう。
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インストール前にバックアップを取得しておく
プラグインのインストール時や更新時には、予期せぬエラーや不具合が発生する場合があるため、事前にバックアップを取得しておくことが重要です。バックアップがあれば、トラブル発生時も元の状態へと復旧できるため、サイトのダウンタイムを最小限に抑えると同時にサイトやデータの安全性を確保できます。
バックアップの方法としては、プラグインを活用すると簡便化できるためおすすめです。例えば「BackWPup」であれば自動バックアップ、「All-in-One WP Migration」であれば簡単な操作で一括バックアップの取得が可能です。
手動でバックアップを行う場合は、FTPソフトを利用して「wp-content」フォルダ内のファイルとデータベースをローカル環境へダウンロードします。
定期的にアップデートを行い最新の状態を保つ
WordPressのセキュリティプラグインのパフォーマンスを維持するには、定期的なアップデートが必要です。最新バージョンはセキュリティの脆弱性が修正されており、ハッキングやデータ漏洩のリスクを軽減できます。また、動作の最適化や新機能の追加が行われるケースも多く、利便性の向上にもつながります。
更新は管理画面から簡単に行えます。「プラグイン」ページを開くと更新可能なプラグインが一覧で表示されるため、ボタンをクリックするだけで最新の状態へのアップデートが可能です。
併せてWordPress本体やテーマも定期的にアップデートすることで、常に安全で快適なサイト運営が実現できます。
セキュリティプラグインの導入・設定手順
ここでは、セキュリティプラグインの導入・設定の手順について、3つの製品を例に解説します。
Wordfence Securityの設定例
Wordfence Securityのインストールと初期設定の手順をまとめましたので、参考にして下さい。
インストール手順
- WordPress管理画面の左側のメニューから「プラグイン」→「新規追加」の順に選択。
- 検索窓に「Wordfence Security」と入力し、表示されたプラグインの「今すぐインストール」ボタンをクリック。
- インストール完了後、「有効化」ボタンをクリック。
初期設定
- プラグインの有効化後、Wordfenceのウェルカムページが表示される。メールアドレスを入力し、利用規約に同意して「続行」をクリック。
- 無料ライセンスを取得するために「Get Free License」を選択。メールアドレスを入力して「Register」をクリック。
- 登録したメールアドレスに送られてきたメール内の「Install My License Automatically」ボタンをクリック。ライセンスを有効化する。
ファイアウォールの最適化
- Wordfenceのダッシュボードから「Firewall」タブを選択。「Optimize the Firewall」ボタンをクリック。
- 表示される指示に従い、サーバー環境に適した設定を選択。必要に応じて、「.htaccess」や「.user.iniファイル」のバックアップを行う。
- 最適化が完了するとファイアウォールが有効化され、サイトの保護が強化される。
ファイアウォールとスキャン機能の有効化
- 「Firewall」タブで、ファイアウォールモードが「Enabled and Protecting」になっていることを確認。
- 「Scan」タブに移動し、「Start New Scan」ボタンをクリック。マルウェアや不正な変更がないかを確認。
Solid Securityの設定例
Solid Securityの導入から設定までの手順を説明します。
インストールと有効化
- WordPress管理画面の左メニューから「プラグイン」→「新規追加」の順に選択。
- 検索バーに「Solid Security」と入力し、表示されたプラグインの「今すぐインストール」をクリック。
- インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリック。
初期設定
- プラグインを有効化すると、左メニューに「Solid Security」が追加される。
- クリックすると初期設定が開始される。
推奨の設定項目
- セキュリティチェック
初回設定時に実行し、サイトの脆弱性を確認。 - グローバル設定
信頼できるIPアドレスをホワイトリストに登録。誤ってアクセスがブロックされるのを防ぐ。 - 404の検出
短時間に多数の404エラーを発生させるIPアドレスを検出。不正アクセスの可能性がある場合にブロック。 - データベースバックアップ
定期的にデータベースのバックアップを取得。万が一の際に備える。 - ファイル変更の検出
サイト内のファイルが変更された場合に通知を受け取り、不正な改ざんを早期に発見。 - バックエンドの非表示
ログインURLをデフォルトから変更。悪意のある第三者による攻撃を防ぐ。 - ブルートフォース保護
総当たり攻撃からサイトを守るため、特定回数以上のログイン失敗があったIPアドレスをブロック。 - システムの微調整
ディレクトリ参照の無効化やPHPファイルのアップロード制限など、サーバーのセキュリティを強化。 - WordPressの微調整
XML-RPCの無効化・ログインエラーメッセージの非表示など、WordPress特有のセキュリティリスクを軽減。 - 2段階認証
指定したユーザーに対して2階認証を設定し、ログイン時のセキュリティを強化。 - マルウェアスキャン(Pro版)
高度なマルウェアスキャンにより、悪意のあるコードを迅速かつ高精度に検出。
All-In-One Security (AIOS) – Security and Firewallの設定例
All-In-One Security (AIOS) – Security and Firewalllの主な設定例を紹介します。
おすすめの設定
- WordPressバージョン情報の非表示
WordPressのバージョン情報を隠し、攻撃者が特定の脆弱性を狙うのを防ぐ。
ユーザーセキュリティ
- ユーザー番号の無効化
ユーザーIDの列挙を防ぎ、不正アクセスのリスクを減少させる。 - ログインロックダウン機能の有効化
短時間での複数回のログイン失敗を検出し、攻撃をブロック。 - 新規登録の手動承認を有効化
スパムユーザーの登録を防ぎ、サイトの安全性を高める。 - ソルト接尾辞を有効化
パスワードのハッシュ化を強化し、セキュリティを向上させる。 - アプリケーションパスワードを無効化
不要な認証手段を無効にし、セキュリティリスクを低減。
ログインロック設定
- ログイン禁止
5分以内に3回のログイン失敗で、60分間のログイン禁止を設定。 - ロックアウト
存在しないユーザー名でのログイン試行時に即座にロックアウト。 - メール通知
ロックアウト時に管理者へメールで通知を送信。 - 強制ログアウト
ユーザーが長時間ログインし続けるのを防ぐため、540~600分(9~10時間)で強制的にログアウトさせる。
ファイアウォール設定
- 基本的なファイアウォール保護
基本的なファイアウォール保護を有効化し、一般的な攻撃からサイトを守る。 - XML-RPCへのアクセス制限
XML-RPCへのアクセスを制限し、外部からの不正なリクエストを防ぐ。
WordPressのセキュリティリスクと対策の最新情報
ここでは、2025年3月時点でのWordPressを対象としたセキュリティリスクと対策についてまとめて解説しています。万全の対策を講じられるように、最新のセキュリティリスクの傾向もぜひ把握しておきましょう。
情報の改ざんと漏洩
WordPressをターゲットとした情報の改ざんやデータ漏洩は昔から頻発していますが、現代においてもその傾向は変わりません。
以下のようなリスクを招き、企業の信用を著しく損なうため、万全の対策を講じておく必要があります。
- ホームページの不正改ざんや誤情報の掲載によるブランド・信用の低下
- マルウェア埋め込みによる訪問者デバイスへの悪影響
- 顧客データ流出による個人情報保護違反・データ保護法違反
主な対策としては、セキュリティプラグイン導入による不正アクセスの検知・ブロックに加え、手動での対策も行っておく必要があります。
- 強固なパスワードの設定・2要素認証の導入
- 管理画面ファイルの編集機能を無効化しておく
- サイト全体のHTTPS化による通信の暗号化
- 不要なアカウントの削除・権限付与の最小化
- 定期的なバックアップの取得
脆弱性を狙った攻撃
WordPressはトップクラスのユーザー数を誇る反面、本体・テーマ・プラグインの脆弱性を狙った攻撃が今現在でも頻発しています。
例えば、「Essential Addons for Elementor」というプラグインの脆弱性は200万以上のサイトを危険に晒しており、「Everest Forms」と呼ばれるプラグインの脆弱性は、10万以上のサイトに対して完全な乗っ取りという重大なリスクを招いています。
脆弱性を悪用した攻撃は大規模な被害が発生する恐れもある深刻なリスクであるため、入念な対策を行っておくことが重要です。
- 定期的にWordPress本体・テーマ・プラグインを最新版へアップデート
- 公式の信頼できるテーマ・プラグインのみ使用する
- 定期的に脆弱性スキャンを実施してセキュリティ上の問題を早期発見する
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入して攻撃を防ぐ
- 不正アクセスを検知・遮断するセキュリティプラグインを導入する
ブルートフォース攻撃
ブルートフォース攻撃(ブルートフォースアタック)とは、無数のIDとパスワードの組み合わせを試し、強引に不正ログインを狙う手法です。古典的なサイバー攻撃の手法ですが、ログインアカウントの管理が甘いユーザーは一定数存在するため、今現在においても脅威となっています。
不正ログインが成功すると、アカウント乗っ取り・サイト改ざん・個人情報盗難・マルウェア拡散・別のサイバー攻撃の踏み台など、やりたい放題されてしまうため、入念な対策が必要となります。
- 長く複雑なパスワードを設定することをルールとして全員に周知する
- ログインURLを初期設定から変更して攻撃対象から逃れる
- ログイン試行回数を制限して突破される可能性を低減する
- 画像認証の導入によりロボットによるログイン試行を防ぐ
- 2要素認証の導入によりアカウントだけでのログインを防ぐ
- セキュリティプラグインの導入により不正アクセスの検知・ブロックを行う
スパムメール配信の踏み台
WordPressが乗っ取られてメール送信機能を悪用されると、スパムメールの踏み台となり大量の広告メールや詐欺メールを送信される可能性があります。
このような状態に陥ってしまうと、ユーザーがスパムを拡散する加害者の立場となり、社会的信用を失います。また、悪意がなくとも管理の甘さなどの過失が認められると、損害賠償責任を負う可能性もあります。
スパムメール配信の踏み台とされるリスクは甚大であるため、以下のような対策を講じておく必要があります。
- セキュリティプラグインの導入により不正なメール送信を防ぐ
- スパムで使用される単語をブラックリスト登録しておき、自動ブロックする
- 専用のメール配信システムを導入して正常なメールとスパムメールを区別する
- 自動プログラムによる不正送信を防ぐGoogle reCAPTCHA等を導入する
- 前章までに解説した対策を講じて不正アクセスを徹底的に防ぐ
セキュリティプラグインを活用して安全なサイト運営を行おう!
WordPressサイトを運営するのであれば、セキュリティ対策は必須の取り組みです。適切なセキュリティプラグインを導入することで、さまざまなリスクからサイトを守ることが可能です。
総合的な機能を提供するプラグインを導入すれば、一括でさまざまなセキュリティ対策を施せるためおすすめです。並行して強固なパスワード設定・定期的なバックアップ・SSL導入等の施策も実施しておけば、より強固な防御策を講じることができます。
WordPressのセキュリティ対策に懸念を感じている方は、ぜひ当記事で紹介した対策を実施して、安全で安定したWordPressサイト運営を実現しましょう。